タコピーの名前の由来を考察する
はじめに
「わ わかんないっぴ」というセリフで知られるタコピーだが、実はタコピーという名前は本名ではなく、本名を、「んうえいぬkf」という。
一見するとめちゃくちゃに思われる名前だが、どうしてこのような名前になったのかについて、公式では説明がない。
そこで、本記事では、この「んうえいぬkf」という名前の由来について考察する。
ネットの考察
まずは、ネットで公開されている考察を見てみよう。
例えばこの記事では、タコピーの本名である「んうえいぬkf」は、「takotaql」という文字列がいじられてできあがったものではないかと考察されている。
タコピーは2022年から2016年へと、6年前の過去にタイムスリップした。その6という数字にちなんで、「takotaql」のそれぞれのアルファベットを、前に6つ分ずつずらすと、「nueinukf」という文字列が出来上がる。この「nueinukf」という文字列を、可能な限り平仮名に直したものが「んうえいぬkf」ではないかという考察だ。
このいじる前の文字列「takotaql」が、タコピーの「tako=たこ」を含んでおり、それっぽいというのがこの考察の根拠である。タコピーがタコであることにちなんで「takota」、また「Quantum Leap(タイムマシーンにお願い)」というアメリカのタイムトラベルもののSFがあるらしく、それにちなんで「ql」、「takotaql」は「たこた、タイムマシーンにお願い!」という意味になる。
なるほど、ある程度は筋が通っているように思われる。
私の考察
しかし、いうまでもなく、上の考察には不自然なところがある。
「たこ」ならともかく、「たこた」は意味不明である。
この考察が出た当時は、まだ連載の途中で、「たこた」はまりなちゃんがタコピーにつけた名前であり、まりなちゃんがタコピーに過去に戻ることをお願いしたのではないかという可能性が考えられていた。
しかし、まりなちゃんはタコピーのことを「ごみくそ」と呼んでいたため、この可能性は否定されてしまい、とうとう「たこた」は意味の分からない単語となってしまった。
そこで、私の考えはこうである。
「んうえいぬkf」が、「takotaql」をアルファベット6文字分ずらしてできた文字列であるというところまでは正しい。
ただし、「takota」+「ql」ではなく、「tako」+「taql」である。
まず、「takotaql」を声に出してよんだとき、私は「たこたくる」と読んだ。
「たこたくる」の「たこ」は「蛸」として、「たくる」とは何だろう。
私は、「テンタクル」を連想した。テンタクルとは、触手という意味である。触手は、タコと関連が深い。タコのキャラクターにつける名前に用いるのは、とても自然である。「たこ」+「テンタクル」で「たこたくる」だろう。
ただし、テンタクルの綴りは、「tentacle」である。元々は、「cle」をそのまま用いても良かったのだろうが、先ほど言ったように「Quantum Leap」という作品があるので、それをまぜて「cle」を「ql」にいじくったのだと考えられる。また、「kf」だとひらがな一文字分のスペースに収まるが、「cle」を6文字ずらした「wfy」だと、上手くスペースに収まらないので、「ql」の方が都合が良かったという面もあるかもしれない。